7月の講習会

1 脊椎の操作 脊椎内における、第1病変箇所を見つける為の検査法
2 第1病変の脊椎神経が支配する箇所がどのような状態かチェック
3 第1病変1箇所だけ操作することにより、脊椎全体の中の第2、第3の病変が
  どう数珠繋ぎ式に改善されていくのかを検証

まず、脊椎を操作する際、どこにフォーカスするのか?
椎体の面に働きかける為の回旋、側屈操作を何回か繰り返す事により、一番テンションのかかった組織を開放するやり方を学びました。
初心者の方でも、明日から自分のクリニックで使う事ができるように、懇切丁寧に座学、テクニックを指導されました。
この様な練習を日々重ねる事により、最終的にたった1回の操作で、一番テンションのかかった治療ポイント(点)にフォーカスし数秒~数十秒で開放できる様にする方法を手の中で養います。
 
赤ちゃんの斜頚治療風景我々は、実際の治療現場で、治療によって患者さんのカロリーをかなり使わせてしまうにも拘らず、脊椎に10分~20分も長い時間をかけしまうことにより、患者さんの体力を逆に消耗させ、治癒の為の中枢神経の働きを疲れさせてしまいがちです。
また、患者さんの痛みの訴えに対して、股関節も・・膝も・・足首も と・・触る箇所を増やしてしまうことにより、無駄に患者さんの治癒するためのエネルギーを浪費してしまいます。
術者が患者さんの訴えに従ってしまい、親切心から何箇所も触る事によって、病変改善のための中枢神経の働きを混乱させてしまい、触る箇所が増える程、治効率が著しく低下していきます。
その結果、肝心の第1病変を改善できなくしてしまいます。
治療が終わった直後は、相手が楽になったように感じ感謝されますが、数時間後又は翌日には、また同じ箇所が痛みだします。 
第1病変を改善しない限り、同じ事が繰り返されます。
 
実際、病院勤務(理学療法士、作業療法士)や整骨院で保険診療をされている会員さんは、多くの患者さんを抱えている為、悠長に1人に長い時間をかけて治療を行えません。
ましてそういう現場には、体力のない高齢者の方が多くいらっしゃいます。
昔、齋藤先生に質問した事があります
「先生が思われる本当の治療は、どのくらいかかるのでしょうか?」
「2~3分です」
「でも先生は、20分から30分位治療されていますが・・」
「お金をいただくからね・・」
と言われていました。
また、我々が臨床時、何度も経験することの1つに調整部をコンタクトする際、指先から母指球までの広い接触面を使わず、指先だけで軽く触れても、結果的にわずかに押圧になってしまい、患者さんの神経受容体に対して自然な神経の伝わり方をさせる事ができず、その結果、神経が過剰に働き始め、周辺組織が過剰な反応を起こし硬くなります。
それでも動かそうとすると椎体がさらに硬くブロックされたような状態に、一生懸命にやればやるほどなってしまう。
神経質な患者さんに対しては、特にコンタクトの仕方に注意を払わねばなりません。
齋藤先生は、「親指から拇指球までを使って下さい 手に影響力がでる」と言われていました。
患者さんから受け取る情報量も増えますし 押圧を防ぐだけでなく2~5g操作が楽にできるようになります。
 
久原先生は、誇張法を学んでいる皆さんが陥りやすいこれらの諸問題を克服する為の、「戦略」の立て方を教えてくれます。術者・患者さんの双方の負担が軽くなり、治療効果を今までより歴然とアップさせ、仕事効率(できるだけ短い時間・操作する箇所を少なくすることにより、より多くの人を治療でする事ができる)をあげるための戦略です。
もちろん検査は、多少時間をかけても慎重にやらなければいけません。
その為、検査をスムーズ且つ的確に判断できる材料を提供し、その方程式を教えてくれます。
その解き方を応用すれば、どこが、この病変に1番影響を及ぼしているのか?
どことどこをどの順番で操作すれば、より早く、よりダイナミックに改善させることができるか?を自分で組み立てる事が可能になります。
また、神経生理学を通してどうしてこの様に改善が起きたのかを、これ以上できない程、理解しやすく説明していただけるので、臨床の現場で患者さんにしっかり説明してあげる力が身につきます。
そこまでいくと、オステオパシー誇張法が楽しくなります。
あるベテラン先生は、「毎日が本当に楽しい!」といつもうれしそうに語ります。